結論:BtoB動画マーケティングは、動画を作ることではなく、対象者の理解を助け、商談・応募・相談などの次の行動につなげる取り組みです。始める際は、営業・採用・展示会のうち優先する場面を一つ選び、誰のどんな疑問に答えるかを決めましょう。最初の一本は、既存の説明資料を基に企画し、配信先と評価方法まで用意するのがおすすめです。制作前に「視聴後にしてほしい行動」を決めることが出発点です。
BtoB動画マーケティングとは?広告配信だけではない活用範囲
BtoB動画マーケティングとは、企業向けの商品・サービスや企業活動を動画で伝え、認知、理解、比較検討などを支援する取り組みです。有料の動画広告だけでなく、自社サイトへの掲載、営業担当者による共有、展示会での上映も対象として考えられます。
採用は商品販売とは目的が異なりますが、企業の情報を必要な相手に届けるという観点で、動画活用を横断的に整理できます。ただし、営業動画と採用動画では対象者も成果の定義も違うため、同じ評価指標で一括管理しないことが大切です。
営業・採用・展示会では動画の役割をどう分ける?
営業では検討材料の提供、採用では仕事内容や働く環境への理解、展示会では接点づくりを主な役割として設計すると整理しやすくなります。以下は、企画時に使える使い分けの例です。
| 活用場面 | 答えたい疑問 | 内容の例 | 次の行動 |
|---|---|---|---|
| 営業 | 自社の課題に合うか | 課題、利用場面、導入条件 | 商談・資料請求 |
| 採用 | どんな仕事・職場か | 業務の流れ、社員の声 | 募集要項の確認・応募 |
| 展示会 | 何を提供する企業か | 対象課題、製品の概要 | ブースでの相談・詳細閲覧 |
一本にすべてを盛り込むより、共通素材を使いながら、冒頭の問いかけと最後の案内を用途別に変える方法を検討しましょう。営業向けなら製品情報、採用向けなら仕事内容の説明を優先します。


BtoB動画マーケティングを始めるための3ステップ
最初は、優先課題の選定、企画の整理、運用準備の順に進めましょう。大きな制作計画よりも、公開後に使い続けられる一本を具体化することをおすすめします。
1.説明が繰り返されている場面から選ぶ
一本目の候補は、担当者が繰り返し説明している内容や、相手が理解しにくい内容から探します。例えば「商談前にサービスの概要が伝わっていない」という課題なら、会社全体の紹介より、対象課題と利用場面を説明する動画を優先できます。
- 実際に届けられる相手や掲載先があるか
- 相手から繰り返し出る質問に答えられるか
- 視聴後の案内先と対応担当者が決まっているか
- 情報が変わった際に更新できるか
2.対象者・メッセージ・行動を企画書にまとめる
企画書には、対象者の立場と知識量、伝える要点、視聴後の行動を記載します。一本の動画で解決する疑問を絞ると、残す情報と削る情報を判断できます。
例えば業務支援システムなら、「どの機能があるか」だけでなく、「誰が、どの業務で使うか」を先に整理します。既存の営業資料、FAQ、画面キャプチャー、写真を集め、使用許諾や情報の正確性も確認しましょう。
3.制作条件と社内の確認体制を決める
制作前には、掲載先、納品形式、字幕の要否、修正範囲、公開希望日を整理します。費用は金額だけで比較せず、構成作成・撮影・図解・編集など、見積もりに含む作業をそろえて判断してください。
社内では、内容を確認する担当者と最終承認者を決め、構成段階で合意を取りましょう。製品仕様は担当部門、採用情報は人事など、確認すべき項目を分担すると進めやすくなります。
動画の構成は「課題→利用場面→次の行動」で考える
商品・サービス紹介の構成に迷ったら、相手の課題、解決の考え方、利用場面、次の行動の順に並べる案から検討しましょう。これは構成案の一例であり、採用動画などでは仕事内容や職場への疑問に置き換えます。
- 課題:どんな業務上の悩みに向けた情報かを示す
- 解決の考え方:製品・サービスの役割を端的に伝える
- 利用場面:画面や図解で使い方を具体化する
- 次の行動:詳細資料や相談への進み方を案内する
アールアイメディアは、登偉<TOI>様のシステム製品「MANUMATE」の商品紹介動画を、オンライン展示会での活用を目的として制作しました。
ITトレンドEXPOというオンライン展示会にて必要とのことで制作させていただきました。
自社で企画する際も、「どこで見られるか」を先に決め、そこで必要な説明を選ぶことが大切です。会場上映とオンライン展示会では視聴環境が異なるため、音声の有無や画面上の文字の読みやすさも個別に確認します。


公開後は再生回数と次の行動を分けて評価する
評価では、見られたかという視聴状況と、商談・応募などにつながったかという行動を分けて確認します。再生回数だけで成否を決めず、制作前に置いた目的へ戻って判断しましょう。
- 営業:動画を送った件数、視聴後の質問、商談への進み方
- 採用:募集要項への遷移、応募者からの感想や質問
- 展示会:動画をきっかけとした相談、会期後の連絡への反応
把握できる範囲で流入元や視聴状況を記録し、営業・採用担当者の聞き取りと合わせて改善します。見られていなければ掲載位置や送付方法を、見られても行動がなければ内容や案内先を見直します。
注意:商談数や応募数の変化には、広告、募集条件、営業活動なども関係します。動画公開前後の差を、そのまま動画だけの効果と断定しないでください。取得できる視聴データも、配信先や計測設定によって異なります。
BtoB動画マーケティングのよくある質問
動画広告を出さなくても始められますか?
自社サイトや営業メール、商談資料からの案内でも始められます。まず既存の接点で使い、届けたい相手に届くかを確認しましょう。
最初から高品質な撮影が必要ですか?
必ずしも撮影から始める必要はありません。画面説明や図解で伝わる内容なら、既存素材を使う案も比較します。映像の豪華さより、必要な説明が伝わるかを優先してください。
動画の長さは何分が適切ですか?
一律には決めず、視聴場面と答える疑問から判断します。概要紹介と詳しい操作説明を分けるなど、相手が必要な情報を選べる構成も検討しましょう。
内製と外注はどう選べばよいですか?
更新頻度、社内の制作時間、必要な表現で判断します。日常的な情報更新は内製、構成整理や撮影・図解が必要な部分は外注するなど、作業を分ける方法もあります。
成果が出ない場合は作り直すべきですか?
まず、視聴されているかと案内先が適切かを確認します。掲載場所や送付時の説明を変えて検証し、内容に課題があると判断してから編集を見直しましょう。
こんな相談ができます
アールアイメディアへの相談では、まず使う場面と伝えたい内容をお聞かせください。企画が固まる前でも、次のような論点から整理できます。
- 営業・採用・展示会のどこから着手するか
- 既存資料や画面素材をどう構成に生かすか
- 用途別の編集や公開後の活用をどう設計するか
対象者、現在の説明資料、使いたい場所、公開希望時期が分かると、必要な制作範囲を具体的に検討できます。動画制作について相談する


